社員の6割がAppleを退職したエンジニア、とあるスタートアップ企業の魅力とは

 

Appleで勤めていると言おうものなら誰からも羨ましがられるはずであるが、一部の優秀な人々は足早に新天地を求め去って行ってしまうようだ。

ブランドと高給を捨ててまで元Appleのエンジニア達が多く入社していく、とあるスタートアップの魅力とは。その真相に迫る。

元Appleエンジニアたちを射止める「Pearl」

Appleの元エンジニア3人が2014年に立ち上げたPearlは、自動車のナンバーフレーム型バックカメラ「RearVision」を開発・製造・販売しているスタートアップ企業である。

同社初となる製品は自動車のバックモニターで、ワイヤレス経由でiPhoneを始めとしたデバイスへ映像を転送することが可能なものであった。立ち上げ時は3人だった社員も現在では80名にも上り、そのうち6割超の50名以上がApple出身のエンジニアとなっている。

なぜ、ブランドと高給を捨ててまでAppleの元エンジニア達はPearlに集まってくるのだろうか。そのあたりについて、New York Timesがインタビューを掲載していたので一部抜粋して紹介する。

Appleでは自分が守ろうとしているものすらよく分からなかった

インタビューに答えたライアン・ラティマー氏は、Appleの最高機密の保護を担当する人物だったそう。当時2010年に開発中であったiPhone 4の試作品をバーに忘れてしまったエンジニアがいたために、秘密裏に遠隔操作で操作不能にする任務を遂行したのだそう。同氏は、その際の出来事を振り返りつつ自分が守ろうとしているものが何であるかすら分からない状況で、知らされることもなく働いていたとした上で同僚たちとも仕事内容についての会話はタブーとされていたと話す。

その一方で、Pearlでは「誰が何をしているか知ることができる。開放的な場所だ」と語ったとのことで、いかに彼らにとって働きやすい環境であるかが見て取ることができる。

また、創業者の1人であるブライアン・サンダー氏も「Appleの給料は高いものの、新入社員たちはiPhoneやMacの改善作業をこなすだけの日々に不満を漏らしていた」と話していることから作業の徹底的な細分化が敷かれていたことが覗えよう。

その一方で、「開発に対して期限を設けるほか、製品を完成させる上で美しいデザインを追求すること」に関してはAppleの良さだと捉えているようで、その姿勢はPearlの製品を見れば伝わってくるはず。

今後も更なる飛躍が見られそうな同社なだけに、日本上陸にも期待したいところ。

Source:The New York Times

 

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