トランプ次期米大統領が掲げる、Apple製品の国内製造を実現させた場合こうなる

 
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大接戦の末、ドナルド・トランプ氏がアメリカの次期大統領になった。トランプ氏といえば、政策の一環として「Apple製品をアメリカ国内で製造させる」と発言するなどしていたが、いよいよ現実味を帯び始めた。

そこで、同政策が実現されたと仮定してiPhoneを製造した場合いくらほどになるのだろうか。MIT Technology Reviewが試算したものを公開しているのでご紹介。

アメリカ国内で製造する場合考えられる3つのシナリオ

ドナルド・トランプ氏が発言した内容が万が一にも実行に移された場合、Appleに対して指示されるであろうシナリオは以下の3つが考えられるのとのこと。

  1. 部品の原材料までアメリカで賄う
  2. 部品の製造もアメリカで行う
  3. 組み立てをアメリカで行う

シナリオ1:部品の原材料までアメリカで賄う

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iPhoneを構成している元素の大半はアルミニウムであるものの、それを採取する際に必要となってくる鉱石は既にアメリカから消え去ってしまっており事実上、リサイクルされたものからしか賄うことができない。また、電子機器に多く用いられているレアアースも85%を中国が供給しているなどアメリカ国内で賄うことは不可能に近く、この案を実現することは現実的に無理だと言える。

シナリオ2:部品もアメリカで調達する

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今日におけるApple製品のサプライヤーは世界中に766社存在しているが、そのうちの過半数近くを占める346社が中国の企業となっている。それに続く形で、日本の126社、アメリカの69社、台湾の41社と、アジア圏の健闘ぶりが覗える。これら全てをアメリカでまかなうとしたら、一体どのようになるのだろうか。

中国や台湾といった地域では比較的労働コストが低いため、経費削減にはうってつけであると考えられるためアメリカに切り替えてしまうと結構な金額差が生まれるものと考えていたが、専門家の見解としてはどうもそうではないようだ。

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MITのデュアン・ボーニング氏によれば、チップに限って言えばどこで製造しようとも、さほどコストに違いは生じないのだとか。また、半導体は技術進歩がめざましく工場建設から僅か数年で時代遅れになることから工場はどこにでも作れるとのこと。

というように、部品をアメリカで製造し組み立てた場合では組み立てだけよりもさらに値上がりするようで最大100ドル(約1万円)ほど高くなると予想されている。

シナリオ3:組み立てをアメリカで行う

調査会社IHSが行った試算によれば、従来であれば「iPhone 6s Plus」の総コストはアメリカでの販売価格749ドル(約74,900円)に対して約230ドル(約23,000円)となっている。

ところが、これがアメリカで組み立てが行われた場合であると総コストは約30~40ドル(約3,000~4,000円)も跳ね上がってしまうことから必然的に販売価格も上がってしまうが、部品自体は輸入するだけで国内での作業は生産のみであることから販売価格は高くとも5%の値上げになるとのこと。

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